こんにちは。愛媛県の港町゛今治゛の自家焙煎コーヒー店
「カフェ 青と蒼」と申します。
当店は、手廻しローストで少量ずつ丁寧に自家焙煎を行なっている深煎りコーヒー専門店です。
まえがき
僕がコーヒー自家焙煎を始めた理由
「自分好みのコーヒー豆が手に入らなかったこと」
深煎りのコーヒーが好き、その苦みが好き、だけれど、飲んだ後の舌に残るいやな苦み、えぐみのする豆ばかりだった。それが、自家焙煎をやってみようと思ったきっかけでした。
まずは焙煎方法を決めることから。
自家焙煎と一言にいっても、様々な焙煎方法がある。
いっそのこと、豆を勝手に焙煎してくれる全自動の焙煎機を買ってみようか、と思ったこともあった。
でもそれでは、誰がやっても同じコーヒーになるだけ。
どうせやるなら、世界に一つだけのコーヒーを焙煎してみようではないか。
そうして手に取った、手廻しロースター。
独学での自家焙煎は予想以上に失敗の連続。教えてくれくれる人もいなければ、ネットや書籍にもほとんど情報が無かった。正解のわからない、出口の見えない迷路のようだった。
でも、今思えば、ある時に覚悟を決めたのが良かった。
「人の出した正解を探すのではなく。自分自身が正解になるしかない」
その後、1年ほどで、なんとか友人に贈れるレベルの味になった。
2年後には、移住先の愛媛で地元のイベント出店で少しづつコーヒー豆が売れるくらいになった。
3年後には、焙煎方法も確立し、思い通りの焙煎ができるようになり、自家焙煎コーヒー店、カフェ青と蒼の開業に至った。
手廻しロースターは、廻すスピード、微妙かつ繊細な火加減など、やる人の数だけ、コーヒーに個性が生まれる面白い機器。その反面、熟練者でも、少し間違えば失敗する緊張感と隣り合わせだ。
一瞬も目が離せないし、他のこと考えていると失敗するし、1回につき最大1kgずつしか焙煎できないし、30分手を動かし続けなければならないし…
でも僕にとっては、その面倒な作業のひとつひとつがいとおしい。
このコーヒー豆は、世界に一つだけの、自分にしかできない作品だから。
そんなコーヒー豆を、一人でも多くの人に、手に取っていただきたい。その想いで、今日も焙煎機を廻し続けています。
《青と蒼のコーヒー豆、3つのこだわり》
Ⅰ.手廻しローストについて
コーヒー焙煎士なら一度はあこがれる、手廻しロースター。
その手軽さに反して、機械に頼らず、焙煎人の経験と技だけが試される職人的な焙煎方法。完全に操作をマスターするのは相当な経験が必要です。しかしすべて自分の操作一つで焙煎度合いを調整し、作り上げることができるこの手法を用いて、理想のコーヒーを焙煎しています。
Ⅱ.ダブル焙煎について
深煎りのコーヒーは、どうしても「舌に残る、苦い後味」が気になることが多いものです。当店の焙煎は「ダブル焙煎」。焙煎途中で一度豆を取り出し、雑味やえぐみの原因となる《チャフ》と呼ばれるコーヒーの薄皮を除去。再度焙煎するというひと手間で、深煎りなのに、後味すっきりのコーヒーに仕上げています。
Ⅲ.ケニアコーヒーについて
当店のコーヒーは、希少で高価な取引がされている「ケニアコーヒー」のみを使用しています。ケニアコーヒーは《コーヒーらしい果実味》《ほかのコーヒーにはない甘み》を兼ね備えた唯一のコーヒーです。特に深煎りのケニアは、フルーティーな果実味の中に、甘みにつつまれた穏やかな苦みが一層引き立ちます。
これら3つのこだわりで、他には無い個性的なコーヒーを販売しています。もとはといえば、コーヒー好きの自分たちを喜ばすための焙煎でした。それがいつしか、コーヒー好きな人にも、コーヒー初心者の人にも、一度味わってほしい。そんな想いに変わって、皆様にこだわりのコーヒーをお届けしております。私たちが毎日飲んでも飽きない深煎りケニアコーヒー、ぜひ一度ご賞味ください。